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Marimba report...page.5

  
♪秋篠新人演奏家シリーズ4
秋篠ユング・ムジカ ジョイントリサイタル

2005年2月5日(土)15:00〜17:00
秋篠音楽堂(奈良、大和西大寺)


出演 第2部 Mari:山本敦子 Piano:船谷浩子

    program


     P.クレストン マリンバのための小協奏曲 作品21(Mari&Piano)
 Vigorous / Calm / Lively

 E.グレニー 小さな祈り(Mari Solo)

 N.ロサウロ プレリュード第1番、第2番(Mari Solo)

 安倍圭子 桜の幻影(Mari Solo)

 安倍圭子 山をわたる風の詩(Mari Solo)

   
    note


    秋篠音楽堂ユング・ムジカのオーディションから
 昨年の春先まだ寒い頃、何か自分のマリンバの力を高められるようないい機会はないだろうか、リサイタルまではいかなくても長い時間自身の演奏を発信できる機会はないだろうかと探していた時、ユング・ムジカのオーディションを見つけたところから、この演奏会に出演への道が始まります。
 秋篠音楽堂といえば、私が学生の頃からマリンバの演奏会があるたびによく聴きに行っていたホールの一つ。とても響きが美しいのが印象に残るホールでした。そこで、そんなところで演奏できる機会があるなら!と迷わずオーディション、申込みました。

オーディション当日
 聴きにいったことは何回もあるとはいえ、ステージの上には初めて行く秋篠音楽堂のホールを使ってのオーディションでした。どんな響きになるか未知の部分ばかりで不安でしたが、きっと響きが豊かになってくれるに違いないと思い、そういうホールでこそ弾きたい、マリンバらしさがとても生かされるソロの曲をオーディションでは演奏しました。マレット選びも、今まで聴いてきた感覚から最適なものをさっと選び抜き、どのような響かせ方にするか弾きながら瞬時に適応させていかなければなりません。そういう集中力の勝負の演奏でしたが、心をこめて演奏しました。
 何と結果は当日発表。全員の演奏が終わった後、受験した皆が集まるロビーで、口頭で合格者の名前が呼ばれました。私の名前があった時にはびっくりと同時にうれしくてうれしくて喜びながら、同時に受かってしまったからにはリサイタルできるよう準備しなければいけないのだという焦りが混在の、複雑な気持ちでぐるぐると頭が回っていました。

ユングムジカとしての活動
 ユングムジカとしては、1年間、ロビーコンサートなどで何回も演奏させていただいたり、秋篠音楽堂で主宰のコンサートをお手伝いしてホールの響きを知っていきながら、少しずつ自分のリサイタルに向けて準備していけるというとても充実した価値のあるものでした。
   
       
   

リサイタルの前には2回のホールでのリハーサル
 ユングムジカの特典として、リサイタルの前にその本番のホールを一日借り切ってのリハーサルができるというとてもありがたい特典があり、私はたっぷりその時間お借りして、まる二日間ホールにこもって、リハーサルさせていただきました。自分の演奏を録音したりしながら、この秋篠音楽堂の響きに合うようなマレット選び、自分の音色や音量のバランス、またどのような音楽に仕上げていくか時間をかけて練っていくことができ、そのおかげで本番までに実感のあるイメージができあがっていき、不安な部分をほとんど解消して本番にのぞむことができたので、ホールでのリハーサルは重要だなあ、と強く感じました。

本番!
 当日は朝からマリンバもちょうどいい温度と湿度の中でよく響いてくれて好調、練習による指のまめもそうひどくはならずに演奏に支障無し、今までやってきたことを最後の復習でゲネを終え、本番を迎えました。
 何度も同じ会場でリハやコンサートをしてきたことでとてもホールに親しみが持てていたこと、ホールリハでどんな響き方をするホールかだいぶ知ることができていたので、安心して弾きはじめることができたのが心強かったです。

(ここから先はdiaryにUPした感想)
 30分という時間までは今までソロでも演奏したことがあったのですが、今回は45分という初めての長さに挑戦でしたが、それはそれは集中力と精神力の必要さ、準備にかける時間が、30分とはとんでもなく違いました。でも、本番中、全部で5曲演奏していく中、ひとつひとつ演奏し終えていきながらも、まだ次の曲があるという感覚は、自分がリサイタルしているのだなぁ、いろいろな自分や音色、音楽性をこの1回のステージで表わしていいのだなぁ、ということをじんわり深く感じ、ステージ上に長い時間いて、聞いて下さっている方に音や空気で発信し続けられる45分はとても充実した気持ちになるものでした。
 マリンバの木の豊かであたたかい響きを効果的に響かせることができる素敵なホールで、いろいろな種類の曲を弾くことができる機会だったので、1曲1曲に対して求める表現したい内容をそれぞれ別のものにして、それぞれの曲で全く違うマリンバの音色や音楽性を表現できたらなぁと思って演奏しました。  事前に2回ホールでリハーサルができたので、どんな風に音を響かせるか、自分の音色や音量の表現の幅を、納得いくまで何度も確認できて微調整でき、その中で自分の音楽をマリンバで歌うことができたので、心地よい緊張感はありながらも、とても安心して弾けるリサイタルになりました。

リサイタルを終えて思うこと
 準備も最終段階に入った1ヶ月前の頃は、45分という長さの曲目全部を身体と心にしみ込ませておくことができるのか、その長さの曲目全部暗譜できるのだろうか、そんなに長く集中力途切れず演奏できるのだろうか、45分を変化つけれるだけの音色や音楽を表現しきれるだろうか、と想像もつかない世界への未知の不安がいっぱいありましたが、やり残したことはまだまだたくさんあり今後の研究と練習が大いに必要ですが、まずは演奏しきることができた、最後まで集中力途切れず自分の表現したいことを音にできた、という実感があり、それは次へつなげる一歩の力となったような気がします。  今年はまた自分の能力や音楽性を積極的に磨いていく年としたいと思います。応援して下さったみなさま、本当にありがとうございました!そして、このような、私の音楽生活の大きな前進の一歩となる素晴らしい機会を与えていただき、大変お世話になった秋篠音楽堂のみなさま、ありがとうございました!!
   
 
  
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